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武藤敬司が王道に踏み込んだ。もちろん、これが初めてのことではない。すでに武藤は何試合も全日本において試合を経験している。しかし、気持ちの上では今回の全日本登場は、試合すらしていないにもかかわらず、過去のそれとは大きく違っただろう。馳によると、控室の武藤はひどく緊張していたという。なんといっても新日本プロレスというバックボーンをキッパリと断ち切ってきたのだ。武藤には、もはや帰る場所はない。そうしたリスクを覚悟の上で踏み込んだ王道。それは、馬場さん存命時代の栄華を極めた王道と同じではないかもしれない。しかし、たとえ夢の跡でも、自分自身の体を張りながら王道を耕していけば、それは必ずやプロレスの理想郷へと通じる。武藤はそう、信じている。(佐藤)
表紙◎武藤敬司「王道へ踏み込む!」定価450円
巻頭カラー 全日本2・9後楽園〜武藤敬司、小島聡、ケンドー・カシンが全日本の開幕戦に来場!「『王道』所信表明」
川田利明鬼怒川合宿「徹頭徹尾リラックス。」
武藤派の全日本登場に“黒幕”馳浩は何を感じたか?
新日本2・11大阪〜緒野正洋&金本浩二vs藤波辰爾&田中稔「BLACK VISION」
アントニオ猪木の“闘魂説法”で新日本が団結、全員一致で「やります!」
蝶野正洋インタビュー「猪木さんが口を出したくないというのは本音だと思う。」
ドン・フライ家庭訪問「大自然と動物と家族に囲まれて。ファイターじゃないフライの一日」
NOAH2・10神戸ワールド〜秋山準の辛らつ発言に三沢光晴の返答「人間って自分のことは棚に置いて話すからね」
GAEA JAPAN2・8後楽園〜北斗晶&下田美馬&三田英津子vs尾崎魔弓&ダイナマイト・関西&山田敏代「猛武闘賊の宴」
▼プロレスラー美男子烈伝(内館牧子)第46回=鈴木健想▼巻頭特集記事(佐藤正行編集長)プロレス界に構造的世代交代!▼週プロ野郎(鈴木健)第47回=他ジャンルを見てきた新リーダー。蝶野が考えている「協会」の必要性▼編集部発25時(佐久間一彦)話題満載のNOAH2・17武道館。一番の期待は“信頼”の王者・丸藤正道▼永田町ハセッション(馳浩)第34回=プロレス界の鈴木宗男と言われてさ! 黒覆面の黒幕仮面? それもいいな! 今度から黒幕Tシャツにしようかな?▼あぁ、面倒臭い(桜庭和志)第27回=「高田道場は冬でも熱い!」の巻▼BOYS ARE BOYS(斎藤文彦)プロレス・マスコミの報道にみる“性差表現”の問題と指針。▼70'Sクラシック研究(流智美)第30回=対戦相手の技を盗む名人で“カウント2・9”の先駆け―ドリー・ファンクJr<下>