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史上最多28選手参加、約1カ月全20大会のロングランリーグ戦となった『G1 CLIMAX 32』が、最高のエンディングを迎えた。
少数精鋭のリーグ戦とは異なり、一戦、一戦の熱量が分散してしまう傾向はあったものの、国内外の個性豊かな選手が30名近くも一堂に会して、星取りを競い合うシリーズは世界を見ても例にない。新日本の層の厚さが成せる、50周年イヤーの特別な1カ月間だった。
コロナ禍で、日々の感染状況も横目に見ながらのリーグ戦は、より以上に心身を削る。肉体と気持ちをすり減らしながら優勝決定戦まで勝ち上がってきたのは、オカダ・カズチカとウィル・オスプレイの2人。記憶に新しい今年1・5東京ドームのタイトルマッチも含めて、内容保証付きの“鉄板カード”の一つだ。
オカダは大型選手が揃ったモンスターブロックを闘い抜いた。オカダも大柄な方ではあるが、上回る非日常的な肉体とパワーを持つ相手の攻撃を、リーグ戦を通して受け止めてきた。ダメージは言うまでもない、それでも受け切り、白星を積み上げてきた。あらためて際立ったのは、タフネスさだった。
一方のオスプレイは、IWGP USヘビー級ベルトを巡る因縁に振り回された部分もあったが、試合内容という点ではさすがの安定感。際立ったのは、充実一途にあるポテンシャルだった。(市川)
表紙◎オカダ・カズチカ「夏色の超人」定価680円
8・18日本武道館〜ファイナルトーナメント決勝戦◎オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ「忘れ得ぬ記憶、また一つ」
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