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選ばれし者が恍惚と不安の2つを抱くと言うならば、ジェイ・ホワイトからは少なくとも表面上は不安の類を感じることはない。
強烈な恍惚の光で不安を打ち消しているわけではなく、最初から存在していないかのような振る舞い。自信と確信にあふれた堂々たる言動が常だからこそ、今リポートの扉ページ(P3)に使用した写真の姿には、少しばかりの驚きと、ジェイの中にある人間味が感じられた。
一瞬のことではあったし、すぐにいつものふてぶてしさをまとった姿を現したものの、垣間見えたのはデビューからの歳月がにじんだ、いちレスラーとしての感情。本人に問うたとしても、肯定的な言葉が返ってくることはまずもってあり得ないだろうが、見ている側にその“機微”を感じさせた。
この日の試合後にみずからリング上で口にしていたように、いまから6年前の2016年6月19日、大阪城ホール大会の第ゼロ試合でジェイは壮行マッチをおこなった。当時キャリア3年余り、無期限のROH遠征を控えて、バックステージでは「タナハシ、ナイトウ、マカベに肩を並べ、最終的にはオカダに並びたい」とコメントした。(市川)
表紙◎ジェイ・ホワイトほかバレットクラブ「KING CASTLE」定価650円
IWGP世界ヘビー級◎ジェイ・ホワイトvsオカダ・カズチカ「MY HISTORY, MY ERA」
IWGP USヘビー級◎ウィル・オスプレイvsSANADA「逆襲のEMPIRE」
NEVER無差別級◎カール・アンダーソンvsタマ・トンガ「追憶のガンスタン」
棚橋弘至vs後藤洋央紀「ドリームエース」
IWGPタッグ◎ジェフ・コブ&グレート‐O‐カーンvsバッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ「力の帝国」
NEVER無差別級6人タッグ◎EVIL&高橋裕二郎&SHOvsザック・セイバーJr&エル・デスペラード&金丸義信「鬼門破り」
KOPW争奪戦◎鷹木信悟vsタイチ「誌面飾って、過酷な入り口へ」
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