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「テリーが行った、テリーが行った、テリーが行った…ナックルパンチ! もう一発、ストレート! やりますねえ、山田さん」
「これがねえ、テキサスブロンコの魂!」
日本テレビ系『全日本プロレス中継』の解説者、山田隆さんがそう言った瞬間、実況の倉持隆夫アナウンサーがリフレインした。
「テキサスブロンコの魂!」――。
1977年12月15日、東京・蔵前国技館。世界オープンタッグ選手権の最終リーグ戦だった。
アブドーラ・ザ・ブッチャーのフォーク攻撃によってテリー・ファンクは右腕をズタズタに切り裂かれた。日本プロレス史上例を見ない凄惨なシーンに、館内にはヤジと怒号が飛び交い、リングには物が投げ込まれた。鮮血が白い右腕を幾筋も伝ったしかしテリーは負けなかった。不屈の闘志で立ち上がってきた。右腕に応急処置を施すとカムバック。兄のドリーを2人がかりで痛めつける悪のコンビの背後に迫る。ブッチャーのギザギザの額めがけてパンチを叩き込んだ。ザ・シークにも一撃。冒頭の実況がこれを伝えた。
※追悼コラム「マイ・テリー、私の太陽」(週刊プロレス前編集長・佐藤正行)より
表紙◎三沢光晴「三沢、散る!」
世界タッグ◎ジャンボ鶴田&田上明vsテリー・ゴーディ&スティーブ・ウイリアムス「風雪に耐えて春来たり! 鶴田、田上組 悲願達成!!」
三冠ヘビー級◎スタン・ハンセンvs三沢光晴「やっぱりハンセンは強かった!」
デビュー前からコールを受けた男 秋山準。1万6300人に挨拶
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ジャンボ鶴田インタビュー〜七三00日を、ともに歩んで…
検証「全日本プロレス20年史」第1回:昭和47年〜50年
さりげなく三沢光晴――。
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