小島に全日本での５年間があるように、金本にも16年分のジュニア対する思い入れがある。体格的ハンディを背負う中で、やられても向かっていく姿はいつもの“アニキ”のそれとは、確かに違った。だがヘビー級の技を受ける金本に、ファンの心は揺り動かされた。プロレスラーは、攻める姿だけが魅力なのではない。みんなに対する「サンキュー」の思いを、期間限定のテーマ曲に託したこの夏。終わってみたら、同じメッセージが拍手という形で金本のもとへと返ってきたのだった。（鈴木健）

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