小橋建太は今シリーズ開幕戦で初来日となるジェイソン・ベイツと初めて当たった。最初、ベイツは無表情で闘っていた。その能面のような表情を見て小橋は「コノヤロー！」と思った。マシンガンチョップをぶちこみ続けたら、ベイツの顔が痛みと悔しさと怒りでゆがんできた。小橋は、お互いにプロレスの醍醐味と楽しみを味わうために、初来日のベイツに熱を注入したのだった。小橋は自分だけでなく、相手にも燃えてもらいたいといつも思っているのだ。その思いはタッグパートナーに対してもある。札幌では小橋の考えを理解している本田多聞のそんな熱い気持ちが爆発した。小橋の“熱の相乗効果理論”がＧＨＣタッグ奪取劇をもたらした。（本多）

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