「巻きたかったなー｣｡これは、健介が川田との三冠戦に敗れたあと、悔しさのあまりもらした一言。ＺＥＲＯ−ＯＮＥ　ＭＡＸでＡＷＡベルトを争うことが決まった時も「マサ（斎藤）さんが巻いたベルトを巻いてみたい」と語っていたが、今また、三冠ベルトという「新しい宝物」を目の当たりにして「デビューして19年経つけど、あの歴史のある三冠には一回も絡んだことがなかった。巻いて見たい。新たな夢がふくらむ。辞めた時にプロレスをやってたといえる証を、三冠の歴史に残したいよね」と目を輝かせる。川田VS健介はゴツゴツとした闘いになった、そこには「心地よさ」と異なる全日本の「激しさ」が脈打っていた。これが三冠ロードの凄み、いわば三冠地獄変。プロレスのチャンピオンベルトはこんなにも凄いものなのだ。（本多）

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