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先週はK−1とPRIDEという格闘技のリングにレスラーが出撃。藤田や中邑らの勝利がプロレスファンに喜びを与えた。本来ならば、その中に主役はいたはずである。ところが、業界の話題と世間の目がそちらへと向かう一方で、全日本の後楽園にて「これがプロレスの素晴らしさだ!」と叫びたくなるような闘いが生まれた。ひとつは天龍&渕の昭和世代による、故・ジャンボ鶴田さんの面影を体現した上でのアジアタッグ奪取。そして、それを上回る“伝わるもの”が、これでもか!とばかりに突き刺さったのが川田と中嶋のタッグ対決。全日本のリングでありながら、川田の非情すぎる入れ方に対し「大人げないぞ!!」という罵声が浴びせられたほどだから、異常事態といえた。その声は、ウケ狙いなどではなく本気で怒っていた。そんな攻撃を受けながらも、悔しさと負けん気を顔に出し、川田へとぶつけていく16歳――。健闘したからではない、ましてや同情でもない。そこに大いなる可能性とプロレスにおけるリアリティーを感じ取ったからこそ、週プロ創刊以来(選手として)史上最年少の表紙となったのだ。(健)
表紙◎川田利明vs中嶋勝彦「これがプロレスの感動だ!! 16歳、輝く」定価450円
新日本5・22大和〜スーパージュニア公式戦◎金本浩二vs獣神サンダー・ライガー「怒発進」
新日本5・23後楽園〜天山広吉&永田裕志&棚橋弘至vs天龍源一郎&中西学&佐々木健介「サップに引導渡します」
全日本5・22後楽園〜川田利明&土方隆司vs佐々木健介&中嶋勝彦「黄色い地獄を見た」
全日本5・22後楽園〜アジアタッグ◎天龍源一郎&渕正信vsグレート・コスケ&獅龍「3人の王道」
K-1 5・22さいたま〜中邑真輔vsアレクセイ・イグナショフ「勝利の法則、笑顔なり」
K-1 5・22さいたま〜藤田和之vsボブ・サップ「天秤にかけられた初心」
闘龍門7周年メキシコ自主興行特集〜HAGEの弟、小さいミラノほか続々と新星が!ウルティモ・ドラゴンに聞く
三沢×武藤実現へ「三沢光晴、ドームヘアメリカへ」
NOAH5・21仙台〜GHCジュニア◎獣神サンダー・ライガーvs菊地毅「菊地さん、あなたは――永遠の火の玉小僧だよ」
ZERO-ONE5・21後楽園〜UNヘビー級◎田中将斗vs横井宏考「もうひとつの“なんでもあり”」
▼闘魂最重視(第3回)ジャングルファイト出場で柴田が得た結論は「一番プロレスをなめているのは新日本の社員」
▼NOAHがわかる、NOAHがかわる(秋山準)第6回=KENTAはハートが抜群にいい。丸藤と離れた時に一気に飛び出す
▼巻頭コラム(本多誠)三沢とタッグ対決濃厚。武藤の胸中は?
▼今週の私的な事件簿(安田拡了)第82回=イノキボンバイエ運営会社が日本テレビを提訴した理由と素朴な疑問
▼プロレス界クローズアップ=上井執行役員が見たWWE。そしてビジネスの可能性
▼週プロ野郎(鈴木健)第165回=「サンボ浅子」はプロレスが夢の玉手箱だった時代の懐かしい匂い
▼ど真ん中カラー企画「闘龍門7周年メキシコ自主興行特集」
▼編集部発25時(佐久間一彦)居酒屋のランチ戦略。K−1のROMANEX。企業の多角化は発展の大きな一歩
▼検証・昭和の遺書(新間寿)第59回=「新間、会社を辞めてくれないか」アントニオ猪木がそう言った…
▼若ZEROの奮起(最終回)大谷晋二郎
▼闘龍門広人苑(藤本かずまさ)第6回=その腕前はもはやプロ並! 横須賀の自作コスチューム
▼私がお答えします(西村修)第31回=ペットよりも男たち。なんとも女性らしいじゃありませんか
▼かばレんジャー!!(6回)ミラノコレクションA.T.
※ボーイズはボーイス、70'Sクラシック研究はお休みです