中邑が負けた。柴田が負けた。５・３新日本VSＫ−１のもっとも重要な２試合で、新日本は星を落としてしまった。プロレスよ、しっかりしろ！　一番歯がゆいのは、中邑も柴田も、サップと武蔵に対してもっと何かやれたのではないかという部分で不満が残る点だ。両国のサップVS健介戦では、勝負には敗れたものの、健介はサップを凶器でメチャクチャにした上、ノーザンライトボムで脳天から叩きつけた。そこには、プロレスの凄さを見せつけたというカタルシスがあった。そのカタルシスが、今回は感じられなかった。プロレスファンも、何かモヤモヤした気分で東京ドームをあとにしたのではないだろうか。ドーム大会の翌日、上井文彦・執行役員にこの思いをぶつけてみた。（本多）

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