ＰＲＩＤＥグランプリはいずれも甲乙つけがたい熱戦の連続で、逆にこれ！という突出した試合がないという、嬉しい悲鳴をあげたくなった。その中で最大のインパクトはミルコの敗北だろう。ノゲイラの腕ひしぎ逆十字は劇的だった。また、桜庭の久々の勝利にホッと胸を撫で下ろした。吉田は吉田で、プロ初黒星を喫したとはいえ、あのシウバと怖がらずに打撃で打ち合った敢闘精神は、吉田秀彦の新境地として、高く評価していいだろう。こうしたいくつものドラマをもたらした今回のＰＲＩＤＥ。大晦日戦争へと名乗りをあげた。サップ対曙のような派手さはないかもしれない。しかし、いまＰＲＩＤＥの品質の高さは自信を持ってお奨めできる。（佐藤）

▼ヤスカクの今週の私的な事件簿（安田拡了）第55回＝大晦日戦争でもっともプロレスらしいカードは「Ｄｙｎａｍｉｔｅ!!」（Ｋ−１）の曙VSサップだ。猪木祭りに有力カードはあるのか…。
▼巻頭特集記事＝12・31大晦日戦争へＰＲＩＤＥが名乗り！
▼週プロ野郎（鈴木健）第138回＝外道に向けられた「プロレスできねえんだろ！」の声。ＮＯＡＨ武道館客席の中で見た本気
▼週プロど真ん中カラー企画「カッコいいカラダ特集Vol.２」
▼編集部発25時（湯沢直哉）藤波の引退撤回手段として、棚橋が「小橋からのベルト奪取」を計画した真意は!?
▼検証・昭和の遺書（新間寿）第32回＝藤波のＭＳＧ初登場は新間氏とマクマホンの関係の深さにあった！
▼さすらい放浪記（ＴＡＪＩＲＩ）第38回＝初めてのドイツで飲んだうまいビールの名が…
▼ボーイズはボーイズ（斎藤文彦）ハンター＆ステファニーの結婚式に招待されちゃったフナキ。
▼70'sクラシック研究（第119回）史上最高モテモテ男も重罪を犯して哀れな末路。ブルドッギングヘッドロックの元祖ボブ・エリス
▼全国会場ガイド74回＝茨城・つくばカピオ