いやあ、掛け値なしに面白かった！　坂口征二の復帰戦。若い世代の台頭を、と最近はずっとプロレス界の新陳代謝を促してきたが、この日にかぎっては細かいことは言うまい。とにかく、世界の荒鷲の雄姿を、理屈抜きに楽しませてもらった。還暦を超えた61歳の坂口が、現役バリバリの選手たちと渡り合うなんて、プロ野球やサッカー、大相撲ではまず考えられない。その「非常識」を実現させてしまう、これぞまさにプロレスの真骨頂なのだ。オヤジ刈り、オヤジギャグなどという言葉があるように「オヤジ」はいまや尊敬の対象でならなくなったが、坂口はオヤジではない親父の背中を、息子に見せつけた。（佐藤）

▼今週の私的な事件簿（安田拡了）第48回＝10・13東京ＤでバーネットVS高橋義生戦が決定か!?▼巻頭記事＝10・13東京ドームは新日本の大河ドラマだ▼週プロ野郎（鈴木健）第130回＝98年６月14日、梅雨の秋田県大森町にて。２人の意外な男の物語が重なった一瞬――▼中カラー企画「リングで光る男と女」▼編集部発25時（湯沢直哉）結婚してもコジ人気は安泰。これからの小島は「王道なんてクソ食らえ」路線！▼検証・昭和の遺書（新間寿）第24回＝試合のギャラは10万�jだったが、なんと新日本には一切、渡さず！▼さすらい放浪記（ＴＡＪＩＲＩ）第34回＝ジョン・シーナは国境で頼りになる男なのだ▼ボーイズはボーイズ（斎藤文彦）ウルティモ・ドラゴンの“伊達直人”みたいなサーキット生活。▼70'sクラシック研究（流智美）第112回＝“キラー猪木”を生んだ怪物的タフガイ――“カナダの密林王”グレート・アントニオ▼会場ガイド第66回＝岐阜産業会館