今週号の表紙はＧ１の優勝者以外にありえない。新日本の選手にしては、天山は押しの強い方ではない。俺が俺がというガツガツしたところがないのだ。それが、生き馬の目を抜くような新日本の競争社会では、マイナスに作用していた部分もあった。逆に言えば、そういう新日本らしからぬタイプだからこそ、ファンの方で天山を男にしてやろうというサポーター魂が働くのだろう。見ていて放っておけないタイプ、それが天山なのだ｡｢みんな、応援ありがとう！」と天山。この男こそ、新日本が待ち望んだピープルズ・チャンピオンかもしれない。

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