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いつもの私だったら今週号の表紙には確実に健介をもってきていただろう。新日本退団表明はそれ自体、刺激的なニュース。波紋が大きい。そこに読者のニーズがあることも当然、わかっている。しかし、今回だけは健介を表紙にするべきではないと思った。専門誌の編集長として業界のことを考えたからだ。今週号は10・14東京ドームへ向けた最後のアオリの号となる。プロレスの危機が叫ばれるいまだからこそ、新日本が踏ん張らなければならない。ドーム大会成功は我々の願いでもある。そこへ飛び込んできた健介会見。偶然、そうなっただけかもしれない。しかし、まるで計ったかのようなタイミングに、ドームの話題を奪い去ってやろうとする政治的な意図を、健介本人ではない、その背後に感じた。だとすれば、その意図に安易に乗ってはいけない。そう思ったのだ。(佐藤)
表紙◎ボブ・サップ「プロレス怪物幻想」定価450円
巻頭カラー〜佐々木健介、新日本プロレス退団決意!
ライガー・インタビュー「男で売ってる健介が、そんなことしていいんか!」
K-1 10・5さいたま〜ボブ・サップvsアーネスト・ホースト「みんなサップに飲み込まれる!?」
ボブ・サップ・インタビュー「Bob Sappとは何者なのか?」
ジョーニー・ローラー・インタビュー「私は賛否両論でいいんじゃないかしら」
全日本10・6後楽園〜武藤新体制開幕「王道とか脱・王道にこだわってる時じゃない。生きていくしかねーよ」
NOAH10・4後楽園〜秋山準&齋藤彰俊vs三沢光晴&モハメドヨネ「舞台に上がるはずだった…」
武藤敬司×ハヤブサ対談〜グレート・ムタとハヤブサ、やろうよ!
無我10・6後楽園〜西村修vs飯塚高史「時代への疑問符」
真壁伸也インタビュー〜このままでいいのかニュージャパン!?
矢口壹琅のLOVE&PEACE! アフガン旅日記
▼プロレスラー美男子烈伝(内館牧子)第80回=田中稔▼巻頭特集記事(佐藤正行)=ルールをブチ破る男。10・14東京ドームが危ない▼週プロ野郎(鈴木健)第81回=もう、他者が動くのを待っている時代ではない。求ム、行動派のリーダー!▼編集部発25時(湯沢直哉)真壁の痛烈な道場批判に棚橋は「浦島太郎になってるのはどっち!?」と反論!!▼神に試された蝶野主義〜プロレスビジネスとは何か〜(安田拡了)第18回=「体制への怒り」▼あぁ、面倒臭い(桜庭和志)第44回=「ヴァンダレィ洋介」の巻▼BOYS ARE BOYS(斎藤文彦)“ドッグレッグス”はできることとできないことのコラボレーション。▼70'sクラシック研究(流智美)第63回=異種格闘技戦史上最もファンが溜飲を下げた技ボストンクラブ…その衰退と復活への期待▼会場ガイド第17回=石川県産業展示館