思えば安田が本誌の表紙を飾るのは、単独では初めてのことである。1994年２月のデビュー戦では、対戦相手を務めた馳浩が試合後に本誌編集部に直行、試合リポートをみずから書くという企画があった。あれから８年、安田はまさに波瀾万丈の人生を歩んできた｡｢絵に描いたような楽天人生」とテレビでは紹介されたが、すべてを失った男の不屈の這い上がりは、この日のリングに凝縮されていた。破滅人生、大逆転！　泣けたぞ、安田!!（佐藤）

▼プロレスラー美男子烈伝（内館牧子）第41回＝小川直也
▼巻頭特集記事（佐藤正行編集長）12・31猪木祭り＆１・４東京ドーム総括　安田と永田、ふたつの涙
▼週プロ野郎（鈴木健）第42回＝前田への思い入れが団体へと変わっていったリングスの素晴らしき思い出
▼編集部発25時（湯沢直哉）「編集長は叩くだろうなぁ…」ミルコ戦から３日後の永田はそう言って笑った
▼永田町ハセッション（馳浩）第29回＝昔なら、シルバとシンはデカいだけでスーパースターだけど、今は、デカくて動けてうまくて、インパクトが必要だ。
▼毒針日記（ＴＡＫＡみちのく）第90回＝ＷＷＦに残るべきか、日本へ戻るべきか…
▼ＢＯＹＳ　ＡＲＥ　ＢＯＹＳ（斎藤文彦）アントニオ猪木のいないリングに５万1500人の“猪木コール”。
▼70’Ｓクラシック研究（流智美）第25回＝時代にマッチした流血試合で８年半も全日本マットを席捲したアブドーラ･ザ･ブッチャー