「こんな試合しやがって！」これは私の偽らざる思いである。高田には、みずからに対する逆風がチクショーといって逃げ出すような試合をしてほしかった。しかし、現実はそうはいかなかった。思えば、それもまた高田らしいのかもしれない。ヒクソン・グレイシー戦以来、何度となくファンを裏切りつづけながら、それでも高田に対する注目度、期待度は相変わらず健在なのはどうしてなのか？　そこにプロレスの存在理由が隠されているような気がする。格闘技や一般のスポーツならば、こういうことはありえないからだ。（佐藤）

▼プロレスラー美男子烈伝（内館牧子）第31回＝アントニオ猪木
▼巻頭記事（佐藤正行編集長）“純”か“混”か、どっちなんだ！
▼週プロ野郎（鈴木健）第33回＝ＰＲＩＤＥ−17で考えさせられた強さの定義と“プライドとは何か”
▼編集部発25時（佐藤景）メインストリートに立つ空き家を狙ったコージー富田と闘龍門には脱帽である
▼永田町ハセション（馳浩）第20回＝負けたから、試合の満足度はイマイチ。あの程度の内容だったら、客の期待を大幅に裏切る、いい試合ではなかった
▼あぁ、面倒臭い（桜庭和志）第20回＝「飛びます！　飛びます！」の巻
▼ＢＯＹＳ　ＡＲＥ　ＢＯＹＳ（斎藤文彦）新団体ＸＷＦのコンセプトは“ハルク・ホーガンの逆襲”
▼70'Ｓクラシック研究（流智美）第16回＝60年代のスーパースター鉄の爪の“七光”に浴せなかったエリック兄弟の悲劇